渋温泉が思っていたのとは違う方向でめちゃくちゃ良かったという話。
バイト先が一段落したので、友人の誘いで渋温泉へ行ってきました。
大宮駅まで出てから、ひたすらに車を走らせ。
その間免許のない僕には人権もなく、7人乗りの車の最後列に隔離されていました。
なんとなく覚えのある扱いだったので初めからウォッカを調達し、コーラなんかにブレンドしたものを飲みつつ前の席に管を巻く。
三ツ矢サイダーアップル味はかなり相性が良かったです。
そしてひたすらにだる絡みをする。
時々流してほしい曲のリクエストなんかもする。
厄介な友人であります。
ところでリステージは良いぞ。
そんなことをしていると到着。
このときは大雪という予報だったものの、まだまだ大したことないという感じで余裕ぶっていました。
今回はひしや寅蔵さんというお宿さんに宿泊。
しかしこいつがかなりの曲者な宿だったのです。
風景、というか環境は良いんです。内装もいいし、露天の雰囲気も最高、外に出れば渋温泉の街が広がっているときた。
しかしとにかく宿の人がどこにもいない。内線で呼び出してもおばあちゃんが来るのに10分掛かる(疲労骨折したらしい)、そのおばあちゃんじゃない人を呼ぼうにも主らしい人はレアエンカウント。
おまけに主人のおかげで宿泊予約が通っていなかったらしく、当日ギリギリ水が出ない部屋はあるものの夕ご飯はないという状態。
しかし、旅のトラブルといったらこれはむしろラッキーみたいなもの。荷物を置くと早速友人のオススメのイタリアン、小石屋さんに向かいます。
入って5秒で惚れますよね、こんなレストラン。宿に飯がないという状況です。
ただでさえ一目惚れするような状況なのに、こたつ席があるんです。
この時点で、高校生男子が「今日親いないし夕飯どうしようかな…」って言ってたら、近所の幼馴染の女の先輩が「ご飯食べにおいでよ」って言ってくれたぐらいの惚れ具合です。
しかし小石屋さんの攻め手は止まらない。
なんと地元のクラフトビールがあるんですねえ~。
「苦い人生」と書かれたグラスがニクイ。
そして料理も最高。
ジビエの「馬鹿シチュー」や「信州豚のビール煮」、「信州牛のハンバーグ」など一品で定食になりそうな料理をつまみにビールをやります。
ビールが無くなったら早々にワインを注文。
これもまた飲みやすい地ワインでございました。ワインのことはよくわからないんだけど。
締めにはライスコロッケと盤石の体制。
この他にもキノコのフリットなど色々いただきましたが、どれも美味しかった。
程々に飲んで4000円ほど。十分お手頃でしょう。
宿に帰るととりあえず風呂。
やっぱり風呂は露天風呂一択だと思うんですよ。何時間でも入っていられるし。
この宿の最高なポイントは、露天風呂が借り切れるところです。
自分で札を裏返し、「貸し切り中」などと主張してしまえばしめたもの。
中で写真だって撮れます。なかなかないよねこういうの。
渋温泉は源泉が50度台後半ととても暑いので、源泉とぬるくしたものが両方用意されていることが多いようですね。
ぬるくした方で長く入り、普段話さないことを話すのが醍醐味というものです。
しかしこの時点で僕はすっかり忘れていました。
僕は「雪を呼ぶ」ってことを。
ほどほどに遊び、起きる。
3月末の草津やら、白川郷で大雪を呼ぶ、生粋の雪男である僕が、大雪予報にぶち当たって何も起きないわけがない。
一晩で30cmの積雪。これ全部水だぜ?どうなってんの?
そうはいってもグラブルVSがどうしてもやりたいという友人の運転でHDMIケーブルを買いにイオンへ。ついでに酒も買い出し。
帰って昼食。こんな極寒でなんだけどどうしても「くるみだれそば」が食べたくて冷そばを食べる。
ガラス張りのところでそば挽き臼の如くおじいちゃんが働き詰めていただけあって、打ち立てのそばは美味しい。
そして湯巡り。
詳細なデータはこちらに。
正直寒すぎて浴衣で回るのは2つが限界でした。六番と九番に行ってきました。しかし良い温泉でした。
九番は他とは違い、鉄の匂いのする温泉です。ぜんぜん違う泉質のがあると「湯巡りした!」という気持ちになれていいですね。ところで街の温泉からは硫黄の匂いもしたけどあれは何だったんだろ?
そんな感じで渋温泉、温泉好きにもグルメにもオススメの街でした。他にも泊まってみたくなる、そんな街です。
最後に旅のお供のボードゲームを。
笑いすぎて疲れて寝ちゃった。