鬼滅の刃が分かりやすく面白いと感じたワケ。
というのも、多分こんなブログまで読んでくれているほどアンテナの高い方ならおそらくとっくに知っている話だろう。
しかし面白かったので書かずにはいられない。
そもそも、読もうと思ったきっかけは、小学5年生の生徒に勧められたためである。
塾講師という本業の都合上、やはり小学生に今なにがウケているのかというリサーチは重要だ。
国語を教えている以上は、小学生にどんな比喩表現が通じやすいのか?ということを常に追求していきたいからである。
もちろん万人に通じる比喩をするのは簡単である。が、比喩が面白いのは「思いつかなかったが、わかる」というギリギリのラインでこそだろうと思っている。
そんなわけで流行に乗ってみようと思った次第である。
そしてもうひとつ理由がある。それは「今の小学生ってそんなの読むの?」という興味である。
まだアニメも履修していない僕みたいなオタクの耳にも、なにやら人が死にまくる話だということは耳に入ってくる。
推しが死ぬと大人だってつらい気持ちになるのに、小学生がその悲しみに耐えうるものだろうか。
そのあたりが気になったのだ。
そして、2巻までkindleで読んでみた。
最近、似たような理由で進撃の巨人の無料試し読みにも手を出してみたのだが、鬼滅の刃が小学生にウケる理由がわかった気がする。
進撃の巨人は(まだそこまで読み込んでいないが)最初に出てくる設定が伏線として後から活きてくる、という展開が上手いらしい。
しかし、上手すぎるのかもしれない。それ故にある程度年齢が高い層に受けやすいのではないか。
今読んでいる部分だけでも伏線たっぷりだという話なのだが、正直なところ全く気付けるものではないのだ。
そこへ行くと、鬼滅の刃はそれなりに分かりやすい伏線が多い。
「この違和感は後から活きてくるんですよ」というように、ちょっと分かりやすく提示されるが多いように感じた。
その分かりやすい伏線の張り方が、あれだけグロテスクな描写が多いにも関わらず小学生にも受ける理由なのではないか。
それでいて、ストーリーがテンポよく進むので読んでいるうちに分かりやすい伏線のことはいつのまにか頭から消えている。
その辺りの巧妙さ、というか掴みの良さとか単純なストーリーの上手さもあるな、と。
もう少し読み進めてみたいところだ。