音楽理論が必要とか不要とかいう議論に焦って下手な本買い漁るぐらいならDr.Capitalを見ろ。
すごいYoutuberを見つけてしまった。
米津玄師(Kenshi Yonezu)のLemon - Dr. Capital
まずサムネイルから情報量が多すぎる。
イケてる初老っぽいアメリカ人がくるくる回る放射状のクソダサ背景の前で7弦クラシックギターを抱え、その手前には明朝体で「ありがとうございます!」である。
情報の超新星爆発である。
しかしタイトルは米津玄師のLemonなのだ。つまり……どういうことだ?
たまらず開くと、「DrCapitalです。音楽博士やさかいにドクターやねん。」という、今日日本物の関西人が聞いたら血管が切れそうなコテコテの関西弁の挨拶が襲う。
なにをされているのか、という疑問にとらわれる間もなく、音楽の解説が始まる。
Lemonのコードとメロが如何に面白い構造をしているかということを、アニメキャラばりのコテコテの関西弁で解説をしてくれるのだ。音楽理論的な部分がほとんどわからなくても、コテコテの関西弁が君を混乱させてくれる。
その間も背景ではくるくると放射状の色が回っている。こういうのなんていうんだっけ?
それも実際に弾き語りながら、リファレンスも歌いながら交えつつ。
コードに関する知識がない?任せてほしい。
それもコテコテの関西弁で、ドレミファソラシドしかわからない人間にも一から解説してくれている。
Wikipediaで読んだら20文字ごとにめまいを起こしそうな、コードによる感情表現をしっかり説明してくれているのだ!その後、こんなわかりやすい授業を大学時代に受けたかった。
それにしたって歌が上手い。それもそのはず。
ドクター・キャピタルは関西弁も喋れるアメリカ人で北テキサス大学(以前は南カリフォルニア大学)の音楽教授である。シンガーソングライターとして日本とアメリカで演奏活動もしている。
Dr.Capital Youtube概要欄より
つまり、この動画は音楽教授の3分ばかりの授業が好きなJ-POPを例に受けられる、無料の講義だったのだ。
大学を出てからもっと興味のある授業を受けていれば……と思っている人にはもちろん刺さるし、今学生をやっている人で音楽に興味があるけど今いる大学では……という人にも
音楽を趣味でやっている人間のツイッターには、きっと定期的に音楽理論が必要とか不要とかいう議論が流れてくることと思う。
個人的にはコードワークが複雑な曲が好きなので知らなければと思いながらも、なかなか掘れずにいるのだが、まさにそういう人間の入り口としてうってつけの動画だ。
音楽理論を学ぼうと本をkindleでポチったは良いけど開きもしてない……みたいな人は、ぜひDr.Capitalを興味のある曲の解説から聞いてみてほしい。
コテコテの関西弁で頭がおかしくなるはずである。
スピッツ (Spitz) の チェリー (Cherry) - Dr. Capital
チェリーのカノン進行、切なくていいよね……
にしたって背景でおかしくなりそうだ。
それでは!