深夜酩酊男とオタクの悪性であるところの逆張りについて。
米津玄師のLOSERをまともに聴いた。
とてもハマった。
そりゃそうだろという話である。
アイネクライネという美しい表のガワにすっかり騙され、
気がついたら一番好きな曲はしとど晴天大迷惑になっていた人間である。
(合法な音源がないので各自聴いてみていただきたい)
MAD HEAD LOVEなんかもいいよね。
LOSERが刺さらないわけがないのである。
では何故リリースから4年もの間まともに聴いてこなかったのか。
「逆張り」である。
オタクという生き物は、自分がマイノリティであることを多かれ少なかれプライドの一部にすることが多いのである。
そこで、自分が好きだったアーティストが爆売れするとどうなるか。
「こんな一般向けになってしまったこの人なんて…」という思いもあるだろう。
あるいは、「売れてるんだから良いに決まってるじゃん」という思いもあるかもしれない。
様々な要因によって、なんとなくスルーしてしまう……ということが起きうるのである。
アルバム曲まで舐めるように愛した相手にも関わらず、である。
おわかりいただけたであろうか……
ここには世にも恐ろしく悲しいすれ違いが生まれてしまうのである。
いや、勝手にこっちですれ違っているだけなんだけれども。
そんなLOSERを今日、ひょんなきっかけでiTunesで購入し、聴いたわけだ。
その結果、風呂場で踊り狂う男が出来上がった。
「アイムアルーザーどうせだったら遠吠えだっていいだろう」のとこなんだあれは。
口がドラムで出来てるとしか思えないリズムの良さ。
僕が愛した米津玄師そのものじゃないか、という思いと若干の後悔。
やはり逆張りは良くない。
様々なものを良しとし、味わっていく度量をこれからも身につけていかなければ、という思いで、飲むヨーグルトで割ったウォッカをあおる。
いや、ウォッカって普通酒を割らないものに入れて飲むのメッチャ酔うよね。
野菜ジュースとかね。