良さ日記

スパークリング麦ジュースをこよなく愛し、ホップとポップを嗜む男の「良い物」紹介日記。

担当のライブで1回も泣いたことがなかった北条加蓮Pの話。

ライブで、加蓮の曲で泣いたことがなかった。

 

たとえば、Sparkling GirlやRockin' Emotionなんかは、「安直すぎるのにライブでなんか絶対泣ける曲」代表であるし、マイ・スイート・ハネムーンは「まゆが愛が形変えてゆくことについて歌うなんて……」と言って泣く曲である。

 

cherry*merry*cherryなんかも好きなポイントが完璧に決まっててつい泣いちゃうタイプの曲。

 

歳を取ると涙脆くなるのはどうも前頭葉の理性的な働きが鈍くなるためだと最近知り、怒りっぽいジジイへの布石なのか……とつらい気持ちになったのはこの際置いておこう。

 

そんな僕なのだが、加蓮の曲で泣いたことがなかったのである。

 

アイマスというコンテンツも好きだしライブに行くのも好きだけれど、そのあたりは割と「担当はゲームの担当、ライブはライブで曲を楽しむ場」と、ドライに線引きしていたのかもしれない。

 

だから担当が出なくともライブに行きまくるモチベがあったといえばそうなのだろう。

 

しかし、今回僕は、渕上舞の顔を見て大泣きしたポイントが有った。

 

Sun! High! Gold!の2番である。

 


【アイドルマスター】「Sun!High!Gold!」(歌:THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS for BEST5!)

 

Sun! High! Gold!自体もサビのメロが僕の泣きポイントを刺激してくるタイプの明るいメロなので、それなりに音源の時点でも来るものがあった。

 

しかし7th大阪、Sun! High! Gold!が歌われたのは佐城雪美役の中澤ミナさん、夢見りあむ役の星希成奏さんが歌う枠だということが1日目の「夢をのぞいたら」によって刷り込まれていた。

 

総選挙曲はあくまで新ボイス勢のためだというふうに思い込んでいたのである。

 

それに、初日の薄荷アコースティックver.がとても良かった。涙しなかったものの、それが何故なのかは説明できないほどに良かった。

 

初日は少しコンバスの音が響きすぎたものの、ロックで生バンドというコンセプトのライブで担当のバラード曲をカホン、アコギ、コンバス、ピアノという特殊な編成でやってもらえたのがとても良かった。発想の勝利である。

 

 

なので、ここでまさか北条加蓮こと渕上舞さんが出てくるとは夢にも思っていなかったのである。

 

ここで完全に、エンタメの極致たる「良い意味での裏切り」を食らってしまったのだ。

 

2人の人間が2番から出てきた時、一瞬で誰か判別した僕の脳は一瞬で涙を流したのである。

 

デレマスのパッション的な好きなタイプのアップテンポな泣き曲で、裏切りを食らうという喜び。

 

これに僕の涙腺はぶっ壊れた。

 

これが僕が初めて味わった、担当で泣いたという体験である。

 

それも含めて、忘れられないほどに良いライブだった。

 

お疲れさまでした。