良さ日記

スパークリング麦ジュースをこよなく愛し、ホップとポップを嗜む男の「良い物」紹介日記。

本日の一曲「大冒険をよろしく/DIALOGUE+」

 

我らがユニゾン田淵プロデュース声優ユニット「DIALOGUE+」のアルバム、「DREAMY-LOGUE」のリードトラックである「大冒険をよろしく」。

 

リードトラックにふさわしい、ブラスが効いたスカ調のキャッチーでハイスピードなトラックである。

 

が、アニソンにおいてそんな概念はTrysailadrenaline!!!」が3年前に通過したのである。それだけでは2020年においてはただの良い曲である。それを生み出すのってメチャクチャ難しいんだけどね……

 

そんな俺の心構えをあざ笑い軽く飛び越えていくような、目まぐるしく変化する拍子、息もつかせず入れ替わる歌唱パート。

 

複数人で歌う前提の曲は世の中数あれど、DJの4トラック早繋ぎの如く入れ替わる歌唱パートは聴いたことがない。もしあったら教えて下さい。

 

そして、2コーラス目でAメロ、Bメロと同じ展開が続く曲では、やはりちょっとした変化や小細工があると聴いていて飽きないが、そういった部分をこの曲では歌い手の表現に委ねているのが新しい。まさに「歌のための歌」といった具合である。

 

ニゾンは「ライブができなくなったら解散する」とインタビューでいうほどのライブバンドだが、このユニットもまさしくそうなっていくのかもしれない。

 

バックバンドのつかないアイドルのライブなどは、「カラオケ」などと揶揄されることも少なくないが、こんなに「カラオケ」が楽しみになる曲もないだろうから。

 

まあ田淵さんがバックバンドにいたらそれはそれでメチャクチャ喜ぶんですけどね。