家にいるのでライブBDばっかり観てるけどユニゾン15thはやはり圧巻。
コロナによる緊急事態宣言、それに伴う自粛がなかなか終わりを見せない。
そんな中、家にいても色々と楽しめる人種で本当に良かったとは思う。
家にいてやることがなくなるということは基本的にないわけだし。
それでも、家の外に出て大騒ぎしたいという欲はある。
そんなとき、もちろん配信の無観客ライブを楽しむのもいいが、時間が合わないこともある。
そういうタイミングで(指示語多すぎじゃない?)役に立つのが、ライブBDである。
現地の空気感、それを完璧に体感することは出来ないが、何度かライブに行ったことのある人だったり、行ったライブのBDを見たりすれば、真に迫るものは感じ取れるだろう。そうだね、エミヤだね。
そうやって自宅を楽しむ中で、やはりUNISON SQUARE GARDENの15th Anniversary Live、「Program 15th」は圧巻の良さを感じられる。
このライブ自体には行っていないにも関わらずである。
まず、一曲目が「お人好しカメレオン」で始まる、というのがもう衝撃だ。
この曲は収録アルバム「CIDER ROAD」のツアー、僕が参加した渋谷公演でアルバム曲の中で唯一やらなかった曲なのである。
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そんな曲でアニバーサリーが始まると誰が思うだろうか。
あとはやはりユニゾンのアニバーサリーといえば思い出さざるを得ないのが11thの武道館ライブ、「fun time 724」である。
あのときは「DUGOUT ACCIDENT」発売直後というひとつのヒントがあったので、セットリストにもある程度の期待というか予測というか、そういうものがあった。
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しかし、これに関してはそういったものがなかった。いや、あえて言うならばユニゾンのアニバーサリーライブという概念そのものがヒントであったと言えるかもしれない。
つまり、このライブは武道館ライブに対するアンサーといえる要素が随所に散りばめられているのだ。
まず「プログラム Continued」のリメイク。これに関しては誰しもが気づく部分であろう。
あの時から更に増えた楽曲の要素を散りばめた歌詞。感情が昂ぶらないわけがない。
そして、武道館以来発売されたシングル曲はすべて演奏されている。
10%からCatch upまで、最近知った人も楽しめる構成になっているといえるだろう。
そしてCIDER ROADツアー以来お目にかかれなかった「オリオンをなぞる」の演奏。
今でこそ「シュガーソングとビターステップ」で押しも押されもせぬ知名度を築いた、といえるだろうが、このバンドの一番のブレイクスルーは「オリオンをなぞる」である。
そもそもこのバンドを僕はjubeatに収録されていた「フルカラープログラム」「Mr.アンディ」で知ったクチなので、jubeatにはそういったマイナーだが良い曲を入れる、センスのあるディレクターがいるのだなと勝手に思っていた。
そんな中、jubeatに「オリオンをなぞる」が入ったときは少しばかりがっかりしたものである。めんどくさいオタクだな。
まあ本人たちが代名詞過ぎてやりたくないと思っていたかはわからないが、そんな「オリオンをなぞる」を僕も受け入れられるほどには大人になった。
そんな中でのトリ前である。良くないわけがない。
そして、最後3曲が桜のあと→オリオン→センチメンタルピリオド、となっているのは武道館のアンコールに対する強烈なアンサーである。
武道館のアンコールは3 munites replay→kid,I like quartet→フルカラープログラムであった。
15thはアンコールのないライブであったそうだから、リプレイはしないということだろう。代わりにユニゾンブレイクの象徴たるオリオンをなぞるへ。
喜怒哀楽四重奏は同じヨザカル繋がりの桜のあとへ。
そして、センチメンタルピリオドは武道館アンコール前ラストの曲である。
こんなふうに書いてみると、アンコールではないとはいえ、ユニゾンほど素直さのないバンドが、ラストをこんなふうにシングル曲で固めることがとても象徴的であった気がする。
なにせ、フルカラープログラムは名曲とはいえ、メジャーデビュー前のミニアルバムの一曲である。
それを周年でフィーチャーしていたバンドが、メジャーデビュー曲で締めるということがどれだけ驚くべきことかおわかりいただけるであろうか。
みんなちょっと大人になったのかな、というほんのりとした素直さを感じるライブBDであった。
とても良いので是非暇を持て余している方は見ていただきたい。
そして、この記事を見て「お前浅いよ!」と思ってくれたユニゾンオタクの方いらっしゃいましたら、今度一緒に飲みましょう。
俺をボコボコにしてやってほしい。